2205 呼吸法と歯並びの関係 口呼吸はキケンがいっぱい!
- 院長コラム
正しい鼻呼吸をしていれば、舌は上あご前方にある「スポット」と呼ばれるくぼみにおさまっています。この時、舌の力が外側に向けてかかり歯列のアーチを広げています。また、鼻呼吸で口を閉じていると、お口まわりの筋肉や頬の筋肉によって、内側に向けて力がかかります。このように鼻呼吸は内側と外側の力のバランスがとれているので、歯並びが整うのです。
しかし口呼吸の場合、本来よりも下の位置が下がっています。舌の力が常に下あごに加わるので、舌の歯が上のはより前にでてしまう「受け口」になりやすくなります。また、唇の筋力も伝わりにくいため、前歯を内側に抑える力が弱く、「出っ歯」にもなりやすくなります。
加えて、常にあごの位置が下がった状態であるため、あごの成長に支障が生じます。すると、あごと歯の大きさのバランスが崩れ、歯並びが悪くなる原因になります。
特に、まだ成長過程のお子様は口呼吸の癖がついてしまわないよう、日頃から気を付けてあげてください。