2105 歯周病のなぜ?
- 院長コラム
どうして歯周病になるの?
歯周病の主な原因は、歯垢(プラーク)です。その中でも歯周病菌は酸素の少ない場所を好むため、歯と歯ぐきのすき間(歯周ポケット)に潜んでいます。この細菌が出す毒素によって、歯ぐきに炎症が起きてしまうのです。
他の原因に、歯ぎしりや食いしばりなどで歯に過度の力が加わると歯ぐきが炎症を起こし、歯周病を悪化させてしまいます。
むし歯は痛くなるのに、どうして歯周病は痛くならないの?
歯周病菌に感染すると膿が生じるのですが、初期の段階では歯周ポケットから排出されるため、痛みが出ないのです。ところが歯周病が進行すると歯周ポケットの深いところで膿が生じ、外に出にくいので歯周組織が圧迫され、痛みを感じ始めるのです。自覚症状がないため歯科医にかからず、痛みが出て検査を受けたら、すでに重症化している場合が多いのが歯周病の特徴と言えます。
「歯周病」と「歯槽膿漏」って、違うの?
呼び方の違いです。以前は「歯槽膿漏」と言っていましたが、今は「歯周病」と呼ばれています。「歯槽膿漏」とは、歯周組織から膿が出る症状のことで、歯周病の症状の1つに含まれます。
歯周病対策は?
現在では歯周病は治療も可能ですが、大切なのは予防・治療・メンテナンスです。
■正しい方法で歯磨きをしましょう。歯と歯ぐきの境目を歯垢のない清潔な状態にしておく事が大切です。
■3ヵ月~6ヵ月に一度の歯科検診を受け、プロによる歯石除去が効果的な予防対策です。