2004 お口は健康維持のスタートライン
- 院長コラム
お口の健康が全身の健康に!
介護を必要とせず自立して生活できる期間を健康寿命といいますが、厚生労働省の調査によると実際の平均寿命との差が約8年~12年あるということです。つまりその間は、要介護の状態になってしまう可能性があります。
お口や歯の健康は、この問題に深く関わっています。
500種類を超える細菌がお口の中に存在するといわれ、口腔ケアを怠っていると、湿度と温度が保たれたお口の中は細菌にとって格好の温床となり、歯垢や歯石、舌苔ができやすく、むし歯や歯周病になって歯が失われるだけでなくさまざまな感染症を引き起こすことがあります。
その結果、お口の機能が低下して食生活にも影響が及び、内臓の機能も衰えていくことになりかねません。お口の状態良く歯がたくさん残っている人ほど、全身疾患のリスクが低く健康で長生きであり、また認知症も発症しにくいことが分かっています。
つまり、全身の健康を保っていくためには、お口の健康を気遣うことがそのスタートラインといえるでしょう。