1704 「親知らずはすべて抜くの?」
- 院長コラム
●親知らずはすべて抜くの?
食生活の変化と伴に硬いものを嚙むことが少なくなったため、顎が小さくなり親知らずの生えるスペースが不足しがちです。
そのため骨の中から出てこなかったり(埋伏歯)、横向きや斜めに生えてきたり(位置異常)することが多く起こり、
そのような場合は抜歯することがあります。正常に生えている場合や奥歯の状態によっては抜かない方が良いこともありますので、
歯科医師にご相談ください。
●親知らずが引きおこすお口のトラブル
・智歯(ちし)周囲炎
斜めに生えた親知らずは周囲にばい菌が残りやすく、それが原因で何度も歯茎が炎症を起こし、腫れることがあります。
・歯列(歯並び)異常
親知らずに他の歯が押され、さらに押された歯が隣を押すといったドミノ倒しのようになり歯列全体を悪くすることがあります。
・顎関節症
位置異常や歯列異常により、顎の関節がスムーズに動かせないために顎の痛みや口が開けにくくなったりすることがあります。
・埋伏歯(まいふくし)・位置異常
親知らずが正常に生えていないため、きちんとしたブラッシングが出来ず、食べ物が詰まりやすく不潔になりむし歯や歯周病になることがあります。
・他の歯への悪影響
親知らずがむし歯になると、接触している他の歯もむし歯になる可能性があります。最悪の場合、顎にまで炎症が広がってしまうこともあります。
・口臭
親知らずが原因になり、お口の中のばい菌が増えてむし歯や歯周病になってしまうことで、口臭が発生することがあります。