No.1608「年に一度は受けたいPMTC」
- 院長コラム
歯の健康は全身の健康にも大きく関わりがあります。では歯を守るためにはどうしたらよいのでしょうか。まずはむし歯菌の温床となっているバイオフィルムを徹底的に除去することです。
ただし、バイオフィルムは歯ブラシで歯を磨いた程度ではとれません。きちんととるには専門家の手を借りるしかありません。
●歯の汚れを徹底的にとるPMTC
PMTCとは、プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニングの略。歯科衛生士や歯科医師による歯と歯茎の徹底したクリーニングのことです。歯のクリーニングというと、歯を白くするとか、歯の美容をイメージするかもしれませんが、それとは違います。
PMTCを行うことによってバイオフィルムが取り除かれれば、口の中にある悪い菌の巣窟をなくすことができます。むし歯や歯周病の予防のためにはとても有効なおそうじです。
PMTCにかかる時間は、だいたい1時間ぐらいですが、歯の汚れ具合によって違ってきます。2回に分けて行うこともあります。痛みはまったくといっていいくらいありません。定期的に行うようにすると、時間も短時間で済みます。
このPMTCは、できれば半年に1度、少なくとも1年に1回は受けることが理想です。歯の表面の薄汚れた感じもなくなり、歯も白くなります。長い間お手入れをしていなかった人は、歯と歯の間がすいてしまうかもしれません。それはつまり、それだけバイオフィルムがついていた証拠。口の中がすっきりして、口臭もなくなります。
また、PMTCを受けるときには、歯科衛生士が歯磨きの仕方についても指導してくれます。正しい歯磨きを行っていくうちに、磨き残しが少なくなり、バイオフィルムのつき方も減ってきます。歯茎もピンク色になっていき、しっかり締まってくるのを実感するはずです。