No.1404「虫歯のセルフチェック」
- 院長コラム
むし歯になった歯は、色が変わったり穴があいたりすることが多く、注意深く見ると目で確認できるものです。まず、定期的に歯をよく見てみることが大切です。虫歯は初期程度の軽いものなら、完全なプラーク(歯垢)の除去によって、進行を止めたり、エナメル質を回復させることも夢ではありません。早期の発見に気づくことが重要なのです。
まず歯の表面の付着物を観察してみましょう
むし歯は細菌がつくる酸によってできることがわかっています。その最近は歯の周囲に残った食べかすのなかで繁殖し、プラークとなって表面に付着します。
プラークは歯と同じような色をしていますから、なかなかわかりにくいのです。
爪楊枝などで歯と歯の境目に沿ってなぞってみると、ネバネバした白いものが集まります。
これがプラークです。これが歯の掃除時に除去されずに残っていると、むし歯になる可能性があります。
歯の色の変化に注意しましょう
むし歯の始まりは、エナメル質の表面が乳白色に変わり、エナメル質独特の光沢もなくなることでわかります。
こんな症状がでたらむし歯かも!?
Q.繊維の多い食べ物を食べると歯の間に挟まってなかなかとれません。
A.歯の隣接面がむし歯になっているおそれがあります。これを確かめるためにはデンタルフロスを入れて、隣接面を上下に擦ってみます。もしもフロスが引っ掛かって切れたり、けばだったりすればむし歯でしょう。また、隣り合っている歯の間が開いて接触部分がルーズなために食べ物がはさまるようだと、歯が動いているおそれがあります。この場合は別の病気(歯周病など)が疑われます。
Q.冷たいものや熱いものが「しみる」のですが?
A.むし歯のおそれがあります。口の中には冷たいものや、熱いものなどさまざまな温度の食べ物が入ってきます。通常、口の中との温度差があまりに大きいと、健康な状態でも一過性のしみや痛みを感じます。しかしこれらのしみや痛みが数十秒持続するようだと、確実に象牙質まで進行したむし歯でしょう。