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Vol.34「あなたの”いびき”は大丈夫?」

  • 院長コラム

■ いびきと呼吸停止も突然死の原因の一つに
突然死の原因の一つに睡眠時の呼吸が一時的に停止する「睡眠時無呼吸症候群」が関与するといわれています。この睡眠時無呼吸症候群は「慢性いびき症」とともに睡眠障害の重要な疾病としてとり上げられています。睡眠時いびきを伴う呼吸障害として、上気道の狭窄や閉塞、骨格性開咬、小下顎症、舌の相対的肥大、舌根の沈下など形態のうえでのいくつかの特徴がみられます。最近は、
生活習慣病と関連して肥満の体質にみられ、大いびきとともに口や鼻からの寒気が停止し、いびきが無呼吸を引き起こすといわれています。

■なぜいびきをかく?
突然の「ねむけ」にも注意!
いびきの原因としては、鼻喉腔、咽喉などの疾患、歯科では、噛み合せの不正、下顎が小さい、舌が異常に大きいなどがあげられます。最近は食生活が欧米化し、アルコール類の常飲に伴い肥満者が増加して、いびき症状が増加しています。
長期間にわたっていびき症が持続すると、高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病のほかに、心筋梗塞や脳卒中などを引き起こす場合があります。特に注意しなければならないのは、昼間襲ってくる猛烈な睡魔で、車による交通事故、さらに航空機、列車などの事故、医療事故などもみられ社会的問題として、アメリカ健康社会福祉省からの注意警告がでています。

■治療法は、横向き就寝、鼻呼吸、そして減量
治療法としては、体重の減量で食生活や運動療法を含めて、減量治療法を含めて、減量治療を行います。睡眠時の体位としては仰臥位では舌が沈んで気道が狭くなり、いびきをかきやすくなります。横向きでの就寝をお勧めします。口呼吸の人は上気道が狭くなるので、口呼吸防止のために
口唇にテーピングをして鼻呼吸をするようにします。外科的に軟口蓋の切除やレーザーで口蓋水垂(ノドチンコ)を切り取ったりします。

■注目されるスリープスプリント療法
最近注目されているものにスリープスプリント療法というのがあります。アクリルレジン製でマウスピースの様な装置を想像して下さい。歯科の分野で試みられたもので、簡便でコンプライアンスにも優れ、活用が期待されている装置です。耳鼻咽喉科で上気道異常のチェックをしてもらい呼吸器内科、診療内科などとも連携し、QOLの高い、スリープスプリント療法を進めていくことで、「慢性いびき症」に対する治療効果もみられていくものと思われます。

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