Vol.16 「歯周病の自覚症状~こんな症状があれば歯周病が疑いが~」
- 院長コラム
歯周病の初期には、目立った自覚症状がほとんどありません。また、歯周病がかなり進んでも、むし歯のような激しい痛みをともなわないことが多いです。しかし、ふだんから口の中のねばねば感や口臭が気になる人、食べカスが歯と歯の間にはさまりやすい人、はみがきがきちんとできていない人、喫煙量やストレスの多い人などは要注意。歯肉のはれ、出血、歯のぐらつきなど、歯と歯肉に具体的な症状があらわれていなくても、すでに歯周病が始まっているかもしれません。
次のページに「歯周病の危険度」を調べることができる簡単なチェックリストを作ってみました。ぜひ、試してください。
■こんな人は気をつけて
・食べカスが歯の間にはさまる
・口の中のねばねば感、口臭がある
・歯肉のはれ、出血、歯のぐらつきがある
・タバコを吸う、ストレスが多い
・雑な歯みがきをしがち
■歯周病の危険度・チェックリスト
Q1 朝起きた時口の中がねばねばする・・・「はい」は1点
Q2 口臭があるといわれたことがある・・・「はい」は1点
Q3 食事のあと、歯の間にものがはさまる・・・「はい」は2点
Q4 歯肉から出血することがある・・・「はい」は3点
Q5 歯肉がはれることがある・・・「はい」は4点
Q6 ぐらつく歯がある・・・「はい」は5点
Q7 あまり歯みがきをしない・・・「はい」は1点
Q8 タバコをよく吸う・・・「はい」は1点
Q9 歯科医院には痛いときしか行かない・・・「はい」は1点
Q10 ストレスを感じることが多い・・・「はい」は1点
Q11 糖尿病にかかっている・・・「はい」1点
Q12 骨密度が低いといわれた事がある・・・「はい」は1点
■チェック結果の見方
0点【青信号】
今のところほとんど歯周病の心配はありません。しかし油断は禁物です。歯周病のごく初期には自覚症状がありません。歯みがきを欠かさず、定期的に歯科でチェックを受けましょう。
1~4点【青~黄色信号】
歯周病になっているか、なりやすい要因をもっています。歯みがきと定期的な歯科検診を忘れずに。
5~9点【黄色信号】
歯周病にかかっている可能性大。歯科を受診してください。歯みがきもしっかり行いましょう。
10点以上【赤信号】
歯周病がかなり進行している可能性があります。必ず歯科を受診し、毎食後ていねいに歯をみがいてください。
※上記のチェック項目のQ1~6は歯周病の自覚症状、Q7~12は歯周病にかかりやすい要因をあげたものです。このうちQ4~6はすでに歯周病が進んでいる場合に起こる症状なので、点数配分が高くなっています。ほかの項目に「はい」がなくても、Q4~6に「はい」がある人は、できるだけ早急に歯科医院で詳しい歯周病の検査を受けてください。